サステナビリティsustainability

野沢園の考える
サステナビリティ

                   

サステナビリティは「持続可能性」を意味する言葉です。近年、企業活動を行う上で、地球環境や社会との関係が見直されています。野沢園は都心で緑を提供する会社として、緑を中心とした社会の課題に対して真摯に取り組み、それを「グリーンサステナビリティ」として持続可能な事業形態を目指しています。

植物業界の現状と対策

植物をめぐる課題.1都会の植物は傷みやすい

都会は植物が傷みやすい環境です。オフィスなどの室内環境は日光不足や空調による乾燥など、観葉植物の生産地である熱帯や亜熱帯とは異なった場所に置かれることで傷みが進んでしまいます。 その結果病気になり、傷んだ植物は廃棄されているのが現状です。

植物をめぐる課題.2生産者の高齢化

観葉植物の生産地には愛知、沖縄、指宿、八丈島などがあります。観葉植物の出荷は重要な産業となっていますが、後継者がいないという現実があります。生産量は高齢化に伴い供給量が年々減少、価格は10年前の150%に高騰しています。輸入に頼るにも検疫による多くの規制もあり困難な状況です。国内での観葉植物生産者の高齢化は、植物供給の将来に多くの不安を残しています。

対策「再生・生産」を自社で行う

これらの課題をふまえ、野沢園では緑を循環させる持続可能な取り組みが必要と考えました。この取り組みを「グリーンサステナビリティ」と呼んで推進しています。 具体的には植物の「再生・生産」を自社で行い、持続可能な事業形態を目指します。  
また定期的に植物生産地を訪問し、生産者の方とコミュニケーションを取り購入を行っています。生産地から直接植物購入を続けることは、野沢園が都心と生産地域を結びつけ、地域産業を応援する面でも非常に重要だと考えています。  

         

サステナビリティに対する農場の役割

野沢園では「グリーンサステナビリティ」を実現するために、緑を循環させるインフラである3か所の農場を所有しています。農場は安定した植物の供給・運用を可能にし、自社生産を行うことで循環インフラを整備しています。

運用
保管

野沢農場 2000坪

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再生

都築農場 700坪

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生産

八丈島農場 4000坪

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運用保管野沢農場

1600年代半ばから続く歴史ある野沢農場。23区内最大規模の農場から、都会に癒しのグリーンをお届けしています。野沢にある温室は全部で6棟。お客様のご要望にお答えできる多品種で大量の観葉植物を保管しています。最新の温室は植物を常にフレッシュな状態に保ちます。20台以上のトラックで、世田谷からお客様に植物をクイックにお届けいたします。

再生都築農場

野沢園の「グリーンサステナビリティ」の根幹をなす都筑農場。700坪の敷地にある5棟の温室では、傷んだ植物の再生を行っています。全自動による温室管理を行い、温度や湿度などを記録したデータはクラウドで管理しています。野沢園はよりよい植物の環境を考え、日々新しい取り組みに挑んでいます。安定した観葉植物供給の確保、再生事業に注力することで緑を循環させる持続可能な取り組みを今後も継続・拡大していきます。

生産八丈島農場

60年以上前から生産を開始。歴史ある植物の育成方法で現在まで様々な植物の生産を続けています。八丈島の温暖な気候は観葉植物の育成に温室を必要とせず、屋外の「畑(圃場)」で育てます。そのため温室生産で発生する重油代や電気代を必要としません。気候の利点を生かし3〜5年かけゆっくりと植物を太い幹に仕立てます。太い幹は見栄えもよく水の含有も増えるので水枯れしにくいのが特徴。オフィスでも元気に育ちます。約4000坪の生産農場では今後も大量の植物を育て持続可能な事業形態を目指します。

傷んだ植物

グリーンレンタル事業では、オフィスの観葉植物の定期的な維持管理作業を行っています。オフィス内で植物が傷んでしまった場合は、元気な植物に交換を行います。

養生

傷んだ植物は世田谷農場から都築農場に運ばれます。まず根の状況を確認し、弱っている箇所を把握します。根や葉が伸びすぎていたり弱っている場合は切り戻しを行います。土壌の状態が悪い時は土の入れ替えをし、根の状況を見ながら剪定・施肥を行います。

再生

都築農場では再生コストを抑えるため自動給水、自動温度管理を行い、温度や湿度の状況もセンサーでログを自動取得しています。再生に必要な期間はおおよそ1〜2年です。温室内で元気に再生した植物は、再びお客様のオフィスにお届けします。

植物への思い

江戸時代から野沢で農業を行い、明治7年に野沢園を創業し、150年以上「植物」の仕事を続けています。そのため「植物」は弊社の事業の根幹をなしています。お客様に「植物で笑顔を」お届けするという使命をこれからも受け継いでいくために、野沢園では様々な行事を行いその思いをつないでいます。 今後も植物への感謝を忘れず、多くのお客様に植物のすばらしさを伝えていきたいと思っています。 その「思い」が植物の事業を続けていくというサステナビリティの最大のエネルギーと考えています。

植木供養祭

傷んでしまった植物への感謝を忘れないために、昭和26年より龍雲寺の住職をお招きして「植木供養祭」を行っています。一年に一度、植物への感謝を新たにする「植木供養祭」は野沢園にとって非常に大切な行事です。

植物とふれあう

商業ビルや住宅施設での「植物観察会」など、植物に興味をもっていただくイベントに野沢園社員が参加させていただいています。子供たちにも植物とふれあうことで植物の面白さを知ってもらいたいと考えています。 社員自身もこれらを通して新しい発見があります。その発見をお客様にお伝えできたらと思っています。

植物を知る

お客様に植物への関心を持っていただくためには、社員がまず植物への関心を高める必要があります。 野沢園の社員研修では、植物について学ぶために様々な場所に出張訪問します。出張先は社員が各自で興味ある場所を決めて訪問します。植物を実際に見て触れて感じながら、植物の知識を自身で体感して増やしていきます。

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