研修・イベント
沖縄出張・庭園めぐり

春爛漫な今日この頃、いかがお過しでしょうか。前回の指宿出張につづき、沖縄の出張報告です。
沖縄出張報告
2月初旬に沖縄の生産者を回って植物の買い付けをしてきたのですが、その際に見に行った沖縄の庭園について今回お話しようかと思います。
識名園

訪れた「識名園」は琉球王家の別邸として、設けられた庭園です。首里城からも近い場所にあります。王家の保養所として、また中国からの使者“冊封使(さっぽうし)”をおもてなししていたそうです。

そのため中国の建築様式が色濃く入った庭園になっています。異国の様式が混在することで、琉球庭園というべき独特の雰囲気が感じられ、まさに“チャンプルー(まぜこぜの意)感”漂う沖縄ならでわの庭園となっています。識名園は2000年にユネスコの世界遺産に登録されています。

池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園という日本庭園を基本に設計されていますが、園内に作られた建築物などは、中国の様式が取り入れられています。

ガジュマル
敷地内にはいたるところにガジュマルの木が植えられています。ものすごい迫力です。


リュウキュウマツ
琉球松は沖縄の県木として親しまれています。高いものになると25メートルもの高さに成長するようです。

葉の線が細く柔らかい感じがして、黒松や五葉松などといった通常の松とはまた違った印象に見えます。

カンヒザクラ
日本では園芸品種とされ、ヒカンザクラとも呼ばれます。主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのカンヒザクラを指します。

東京ではまだコートが必要だったこの時期に・・・早いですね。ちなみに桜といえばソメイヨシノが有名ですが、沖縄では見られません。
そもそも桜というのは「休眠打破」といって、寒い時期を一定期間すごして徐々に暖かくなることで開花するそうです。でも年中暖かい沖縄では必要な寒さに達しないため花を咲かせないそうです。
まとめ
今回、識名園を見て思ったのは、いろいろな要素が混ざることによって同じ庭園でも印象がかなり変わって見えるということでした。
植物を使って装飾をする者として、アンテナを張り巡らし様々な要素を取り入れることにより、お客様へ常に新しいご提案をしていきたいものです。
社員 A