研修・イベント
筑波実験植物園
こんにちは!
6月が始まりました。6月といえば梅雨です。
洗濯物は部屋干しのにおいがするし、お出掛けにも不向きで嫌だなぁと思ってしまいますが、植物にとっては恵みの雨であり、成長の季節です。
今回は、“国立科学博物館 筑波実験植物園”のお話をしたいと思います。
◆筑波実験植物園とは…
茨城県つくば市にあり、昭和58年10月に開園して約30年の歴史があります。
国立科学博物館が植物の研究を推進するために設置した植物園で、研究、保全、展示、学習支援活動を行っています。
おおよそ14haの敷地に温室や植生を見ることができ、日本の代表的な植物から世界の植物まで約3,000種類が公開されており、一年中楽しめます。
私は2月下旬にいったので屋外の生態区は春に向けての準備中といった感じでしたが、温室内は植物が多くあり楽しむことが出来ました。
<水生植物の池> <大きな温室>
それぞれの温室、屋外の生態区をみて廻りましたが、一番興奮したのは熱帯資源植物温室です。
温室の中に大きな植物がいっぱいに植栽されており、天井までぐんぐんと伸びていました。
温室の中とは思えません!
グレープフルーツのように大きなレモンや小さな実がなり始めたバナナの花、甘いにおいの完熟したバニラなど、これが!?と言うものがあり、とても楽しめます。
私たちが知らなかった本来の姿や実の生り方を見ることが出来ました。
私がこの中で気に入った植物を1つ紹介します。
コウモリランという植物をご存知ですか?
◆コウモリランとは…
コウモリランはランとつきますが“蘭”の仲間ではなく、シダの仲間で木や岩石にくっついて生活をする“着生植物”です。
和名が麋角羊歯(ビカクシダ)とも呼ばれ、トナカイの角に似た葉が特徴的です。
最近、密かにブームになっているようで、園芸店でもよく見かけますし、カフェでも置いてあったり吊るしてあったりと、多様な飾り方が楽しめます。
一見、不思議な容姿をしていますが、だんだんとかっこよく見えてきた…なんて感じる方も多いとか。
<筑波実験植物園のコウモリラン!>
こちらのコウモリランはとにかく大きいのです!!!
しっかりとしたポールや鎖、柱に支えられています。
実際に持ってみたらどれくらいの重さになるのでしょうか…
これが本来の姿なのかと思うと、園芸店で見かけるものはとても可愛らしく感じます。
筑波実験植物園では、企画展やセミナーや天体観望など、様々なイベントを行っているようです。
ゆっくりと見て廻るもよし!イベントに参加して知識を深めるもよし!
そんな素敵な植物園でした。
四季にあわせて訪れるのも面白そうです。
<温室内とは思えません!>