植木生産者見学会

4月末、造園部の研修の一環として植木生産者見学会を行いました。今回見学会で訪問したのは、神奈川県横浜市にある生駒植木株式会社様です。

早速、生産圃場を案内していただいたのですが、まるで森の中を歩いている感覚になります。観葉植物や野菜の生産とはまた違った光景です。

しかし、自然の森とは異なり、様々な樹種が数多く混ざり合って植えられています。生駒植木様は品種の数を多く取り揃えたデパートのような圃場作りを意識しているそうです。

圃場を歩くと、「花が咲いているあの木はなんだろう」「この木立派だな」というように、見ていて目移りしてしまい、デパートでの買い物さながらだなと感じました。また、傾斜地を利用して幹曲がりのモミジを育てたり、高木の下で耐陰性のある低木を育てるなど、随所に生産の工夫が見られました。

圃場にはシマトネリコもありました。シマトネリコは近年人気のある樹種なので、街中でシマトネリコを見かける方も多いと思います。

今年の2月、実際に私も現場でシマトネリコの植栽を行いました。その際、生駒植木様からシマトネリコを納品してもらいました。今回の研修でシマトネリコが育てられている現場を見ることができて、植木の成長を追体験したような気持ちになりました。

弊社は植物に携わる仕事をしていますが、私自身が植物の生産現場を見る機会が多くはなかったため、今回の研修は実地を知る機会として、とても良い経験になりました。緑で街を彩る仕事をする上で、主役となる植物を生産する方々の努力があることを頭に入れつつ、より良い品や新しい樹種をお客様に提供できるように今後とも仕事に精進していきたいと思います。

生駒植木様ご協力いただきありがとうございました。